May 13, 2007

遙かフットボールを離れて

 初めてサッカーに関わったのは1969年のことだった。
 何のことはない、ただ小学校のサッカー部に入ったのだ。その後、プレーヤーとしては高校まで続いた。
 当時、サッカーは世間的には実にマイナーな競技だった。
 例えば何かの大会であれ、アウェイで行われる日本代表の試合中継など望むべくもなく、翌日の新聞に載る試合結果だけが全てだった。
 遠い東南アジアで行われた試合。フィールドを照らす照明灯に虫が群がり、纏い付くような暑さと湿気の中を戦う我らが代表… そんな想像上の光景が自然と頭に浮かんだ。
 そして今や伝説の番組「三菱ダイヤモンド・サッカー」だけが唯一世界への窓だった。
 その頃名古屋在住だったが、テレビ東京系列局はまだ無く、そのためこの番組を目にすることは能わなかった。ただ、愛知県の隣にある岐阜県の岐阜テレビと三重県の三重テレビは、なぜかこの番組をオンエアしていたのだ。
 今でこそケーブルTVを介して難なく視聴できるであろうが、時代は70年代だ。
 結局、プレーの参考にするという名目で、何とか無理矢理UHFアンテナを親に立てさせたのだった。アンテナの方向は、家から距離的に近いという理由で三重テレビ。映りが悪く色落ちする画面、荒い粒子の中、それでもそこで展開される上質のサッカーは素晴らしかった。
 80年代など、天気の良い日曜日ともなれば国立競技場に時々出かけた。
 僅かな観客が見守るバックスタンドでビール片手に、読売クラブVS日立なんぞをのんびり観戦したものだ。
 そして、あれよあれよの93年Jリーグの誕生。それに続くドーハの悲劇と、ジョホールバルの歓喜へ。
1997年11月1日、ぼくはソウル・蚕室(チャムシル)競技場にいた。

 でも今はかつてほどサッカーに熱くなれない自分がいる。

 今年に入って、二冊のサッカー本を読んだ。偶然どちらも同じ版元のものだ。
 一つはこれ。

 「サッカー茶柱観測所」えのきどいちろう 著 駒草出版 本体1,500円


Cha

 思い出した。良い思い出のない2002年だが、それでもスカパーで放映されていた「ワールドカップ・ジャーナル」だけは最高だった。夢中で見ていたっけ。
 その番組の司会が、えのきどいちろうさんだったのだ。
だからこの本も最高だ。ひとつひとつのコラムが実に楽しい。サッカーにふたたび回帰したくなる、そんな一冊である。

そしてもうひとつ。
「サッカーの上の雲」小田嶋 隆 著 駒草出版 本体1,400円


Kumo

 諧謔味あふれるこの人の著作はサッカーに関しても健在だ。

 さて、そろそろスタジアムに戻ってみるか。


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March 02, 2007

新刊フェラーリ本を買う

 1月の始めに乗って以来、我が328は全くの不動車と化している。
 別段調子が悪いわけではないのだが、週末は何かと野暮用があり今日に至るという体たらくで。。。
 そんなこんなで、ついフェラーリ本を購入することに。
 「フェラーリ:ヴィーナスの創造―パッション・オート」 二玄社・刊 ¥3,150。166から599までの歴代フェラーリ紹介本というものである。

Quattroruote


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December 16, 2006

「インサイド・フェラーリ」を買う

 328は現在車検中にて手元にいないのである。しかもあれこれお取り替えの必要があり、それなりの経費がかかりそうな不穏なお知らせも…
 それはともあれ、今は絶版となったマイケル・ドレーニ著、ソニーマガジンズ刊の「インサイド・フェラーリ」を購入する。
 「F40、レースカーなど、名車フェラーリはいかに開発され、製作されているのか。1929年の創設時から現在までをくまなく検証する。ファクトリー内部など貴重な写真が満載の、フェラーリ・ファン必携の一冊」というもの。

If


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December 13, 2005

「Gmジーマガジン」とやらを買う

「Gmジーマガジン 特集 Italy.Vol.1 Ferrari GOODS イタリア雑貨のマガジン誌」 G magazine出版社 1,800円

 実に謎の本である。一見ムックのようだが雑誌コードもなく、ISBNのみなので書籍扱いなのかしらん。
 奥付には「イタリア雑貨のマガジン誌」とあるのだが、なんと背は「インテリア雑貨のマガジン誌」となっておる。誤植か? 全体的に造りも素人くさく、だいたい版元名がG magazine出版社って何?
 まぁ、いいや。ともあれ中身はカタログ雑誌の一種である。Ferrariにまつわるショップだの、ウェアだの、PCだの、グッズが載っているのだ。最も編集サイドからの気の利いた造りがあまり感じられないのではあるが…
 Ferrari関連の珍品として所有するのも一種オツなものかもしれんね。

gm

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December 06, 2005

26年目のコンプリート

 昔々、植草甚一がたまらなく好きだった。
 浪人時代、参考書を買うからと貰ったお金の大半を彼の著作につぎ込んだワタシであったのです。ああ、今更ながら懺悔しますよ。
 そんな中、創刊されたのが「植草甚一スクラップ・ブック 全41巻」であった!
 お金に余裕のない当時、必死に買い集めていったのだが、第3期11巻の最初の一冊を最後にとうとう力尽きたのである。
 以後、働くようになった折、思い出したように購入しようとしたこともあったがもはや絶版であった…
 その植草甚一スクラップ・ブックが、なんと晶文社創立45周年とかで復刊なったのである! もちろん買い逃した巻を貪り購入したのは言うまでもない。
 本日、その最後の一冊を手に入れたのだ!
 ちなみに、当時最後に買った「ぼくのニューヨーク案内」の奥付を見ると、1979年7月20日 二刷となっている。ああ、実に26年目にしてようやく全集がコンプリートと相成ったのである。これが泣かずにおらりょうか。。。

・感涙の最終巻である。

JJ




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October 29, 2005

「REVOLUTION in The VALLEY」に涙する

「REVOLUTION in The VALLEY」 Andy Hertzfeld・著 オライリー・ジャパン・刊 定価 3,570円

 これはまたなんとも懐かしいMac創世秘話の本である。しかも著者は、かのアンディ・ハーツフェルド!
 開発者自らが語るMac誕生の舞台裏、というわけで思いは一挙に80年代のあの頃に。
 ああ、そういえば我が家のSE/30(SE改)のフタの裏には、彼ら開発者達のサインが入っているんだよなぁ。かってクパチーノのアップル本社へ行った記憶が、10年ぶりによみがえってきましたよ。

PS. この本、池袋のジュンク堂で買ったんだけど、購入者にはもれなくポスターが貰えるとのこと。当時のジョブス等の面々が載ったなかなかクールな一品なのだ。

riv


・本日のご同輩
 355spiderのお出まし。
355sp

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October 26, 2005

「The Engine: Ferrari 365GT/4 BB」が来る

「The Engine: Ferrari 365GT/4 BB」 福野礼一郎・著 二玄社・刊 定価 3,465円

 二玄社に予約してあった福野礼一郎の新著が届く。
 これは彼の関わった「クルマの神様」にて予告されていたFerrari 365GT/4 BBの全パーツ分解写真集だ。
 こんな企画は福野礼一郎以外に考えつかないというか、実にらしい本ではある。
 我が328もここまでレストアできれば幸福なのだが。ともあれ福野礼一郎氏よ、あんたはオタクの鏡だわ。

365BB

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October 22, 2005

「フェラーリ・エンサイクロ・ペディア」を購入する

「フェラーリ・エンサイクロ・ペディア」 クワロトルオーテ 編 二玄社・刊 定価14,700円

 というわけで久々に本に散財してしまったのである。実に大きくて重たいのだ。
 まだじっくりとは見ていないのだが、二玄社の本書の紹介文によると以下の通りの書物である。

 フェラーリの人物史/製品史/レース史をまとめた前代未聞の一書。
 膨大なデータベースを駆使して編まれたフェラーリ本の決定版。アウト・アヴィオ・コストルツィオーニ815から612スカリエッティまで、本文写真点数372点、透視図76点を掲載。FIマシーン、レーシング・スポーツカー、市販GTなど、すべてのカテゴリーを網羅。

 そして、特別付録として「モデナ/マラネロ完全ガイドマップ」まで付いてくるのだ。実に読み通すのが楽しみな一冊である。

ferrari_en


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April 26, 2005

「戦場の現在」を読む

「戦場の現在(いま)」 加藤健二郎・著 集英社新書 714円

 著者は若いときからひたすら戦場を欲していたとか。しかし兵士として能わず、いつしか戦場ジャーナリストとして戦場を巡る身となったのである。
 さて、著者によって描かれる戦場の今とは、ユーゴ紛争を例に取ると現代の戦争は経済効率の支配する様相を見せるのであった。
 すなわち一つがメディア戦略という側面。我々がイメージするユーゴ紛争では、民族浄化に狂奔するセルビア人という図式が主であったが、例えばセルビア人が殺害されたとてそれをメディアに取材させる際、死体袋に入れてブリーフィングを行ったという。この場合、取材する側はいわば戦時の絵を欲しているため、ほとんど報道陣の関心を呼ばなかったとか。
 むしろ悲惨な現場をそのまま取材させた側がより多く報道に乗って有利に運び、死者を手厚く弔った結果としてセルビア側はメディア戦争に負けることとなった。
 またもう一方の例はユーゴ空爆。我々がイメージする空爆は、東京大空襲のような無差別絨毯爆撃だが、現代の空爆は湾岸戦争でも見たとおり、重要拠点へのピンポイント爆撃なのだという。
 『近代戦におけるピンポイント爆撃は、このように「シーン」としていた夜に、突然爆発音が轟いて、再び「シーン」とした夜に戻る、という具合である』
 従って、ユーゴ空爆時においても、人々は日常生活を過ごしつつも空爆を受け入れる日々であったようだ。
 その他、サンディニスタ政権時のニカラグア、バサエフと共に過ごしたチェチェンやイラク戦争等々、常に戦闘地帯に身を置いた著者の話は実に興味深い。

senjo

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March 24, 2005

「失踪日記」を読む

「失踪日記」 吾妻ひでお イースト・プレス 本体1,140円+税

 これは懐かしや吾妻ひでおの新刊である。
 表紙を見ると、「突然の失踪から自殺未遂・路上生活・肉体労働、アルコール中毒・強制入院まで」とある。ふーむ、見かけないと思ったらそういうことであったか。
 吾妻ひでおは学生の頃、我が周辺で非常に流行った作家であった。実は手元には「Hideo Collection]全7巻もあったりするのである。
 しかしホームレスの話といい、アル中の話といい面白い。変わらず吾妻節は健在である。また、どこか花輪和一の「刑務所の中」を思わせ、実に興味深いのである。
 相方に吾妻ひでおを知っているかたずねてみると、ややなんと「ふたりと五人」の大ファンでファンレターを出したところ返事を貰ったとか! うーむ驚いた… そいつは知らなかったよ。

azuma

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